青汁

「最近、外食が多い」「忙しくて、きちんと調理ができない」。

そんな人たちにとって、野菜不足は気になる問題でしょう。

手軽に野菜の栄養を補えるものと言うと、青汁を思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。

しかし、「気になるけれど、見た目があまりおいしくなさそう」と、味に不安があってなかなか手を出せない人も多いでしょう

青汁とは、簡単に説明すると、緑黄色野菜を絞った汁のことです。緑色の野菜を主原料にしているため、見た目が緑色の汁のように見えることが多いのが特徴です。青汁は、野菜をミキサーにかけ、味を調えれば完成しますから、家庭でも作ることができます。

しかし、忙しい朝に青汁を手作りするのは、手間ですね。そこで、もっと手軽に青汁を飲めるように粉末状にしたものや冷凍された商品が生まれ、広く市販されるようになりました。

手軽に野菜の成分を摂れる青汁は、野菜不足を気にする多くの方に受け入れられています。2015年には、青汁の売上額は1000億円を超え、今や健康業界の一大市場となりました。

350グラムの野菜を食べるためには、1日に5皿程度もの野菜を食べなければなりません。忙しい毎日の中でそれだけの野菜をとることはなかなか難しいものです。そこで、手軽に野菜の成分を摂取できる青汁が注目されているのでしょう。

しかし、市販されている青汁は野菜そのものではなくて、あくまでも野菜を使った加工食品です。

そのため、使用している野菜そのものは栄養が豊富に含まれていたとしても、加工する過程で栄養が減ってしまうこともあります。

青汁の効果は原材料となっている野菜だけではなく、私たちの元に届く製品の状態でどれだけ栄養が含まれているかに左右されるのです。

青汁はあくまで「食品」ですので、飲み始めてすぐに効果を実感できるわけではありません。

一昔前は、「青汁はまずい」というイメージを持っている人が多くいました。

これは、最初に商品化された頃の青汁の主成分が苦味の強いケールであったことと関係していると考えられます。

しかし最近では、ハチミツや甘味料などで味を調整したものや、そもそもほんのりと甘みがあって味の良い大麦若葉を主原料としたものなどが続々と発売されています。

そのため、「青汁はまずいもの」ではなくなっているのです。

また、野菜だけでなくフルーツも配合して、味を整えている青汁もあります。

そういった青汁の場合、通常の青汁の成分に加え、配合されているフルーツに含まれている栄養素も摂取できますので、味だけでなく健康や美容面でもプラス要素があります。

最近日本でもブームになっている「スムージー」。野菜などを使った飲み物という点では青汁と同じようですが、一体何が青汁と違うのでしょうか?

スムージーはもともと、凍らせた野菜やフルーツを牛乳やヨーグルト、ハチミツなどの甘味と一緒にミキサーにかけた飲み物のことを指しました。しかし近年海外セレブや日本の芸能人など、美意識の高い人たちの間で流行しているのはこれとは別の「グリーンスムージー」です。

グリーンスムージーはその名前の通り、生の緑色の濃い野菜をメインに使い、甘味や乳製品などは基本的に入れないことが特徴です。そのためカロリーはぐっと抑えられる一方で、生のままの野菜の栄養素をしっかり摂ることができるのがグリーンスムージーの魅力です。

野菜不足解消のために飲むという印象の強い青汁ですが、実はそれだけではなく美容面や健康面にもメリットがあります。

一口に青汁といっても、配合されている野菜の種類や添加されている成分、製造方法など、さまざまです。

どの青汁が自分のライフスタイルに適しているかを考えて、上手に日々の生活に取り入れていきましょう。