コラーゲン
美とコラーゲンが密接な関係にあるのはご存知かと思います。
では、どうすればカラダに存在するコラーゲンを最上の状態に保つことができるのでしょうか?
コラーゲン入りドリンク、コラーゲンサプリ、お鍋に入れるコラーゲンボールなど、コラーゲンを含む様々な食べ物を積極的に摂取すればいいのか、それとも?
今回はコラーゲン摂取について詳しく見ていきましょう。
そもそもコラーゲンとはなんでしょうか? コラーゲンは腱、骨、皮膚、軟骨など全身に存在するもの。
「人間のカラダはコラーゲンでできている!」と言っても過言ではなく、カラダに存在する全タンパク質の約3分の1はコラーゲンなのです。
そんなコラーゲンの種類は約30種。骨や皮膚・血管などの弾力や強度に関与しています。
皮膚や内臓を支える弾力性の源は、コラーゲンの特徴的な構造にあります。
コラーゲンは「3本の鎖」で構成されており、それらが互いに巻き付いて、強固な三重らせん構造を形成しています。
この構造こそが、きめ細やかな肌、弾力のある血管、丈夫な骨を作っているのですね。
コラーゲン線維の構造が乱れることは「老化」と密接に関係します。老化物質である「AGEs(エージーイー)」はらせん状に綺麗に配列されたコラーゲン線維の間に不規則に付着し、その配列を乱します。通常、古くなったコラーゲン線維は酵素で分解されて、新しいコラーゲン線維と置き換えられますが、AGEが結合したコラーゲン線維は酵素で分解されないため、機能が低下したコラーゲン線維がいつまでも残ってしまうことに。すると、真皮のコラーゲンの配列が乱れるだけでなく、皮膚の血流悪化や筋肉の萎縮などが進行し、シワやたるみの原因となります。
また、骨の老化にも密接に関係します。「骨はカルシウムでできているんでしょ」と考えている方もいるかもしれませんが、実はコラーゲンでできているのです。コラーゲンにカルシウムが付着することで「骨」が形成されているのですね。ですので、皮膚と同様に老化物質のAGEsは骨のコラーゲン線維の機能低下を招き、骨粗しょう症を進行させてしまうのです。
美しく、健康でいるためには「体内のコラーゲンを健康に保つこと」が大切になります。
ではその方法とは? まず大前提として「摂取したコラーゲンがそのまま肌や骨の生成に使われる」という勘違いはまず正さなければなりません。
コラーゲンをとる際にはコラーゲンの合成に必要なビタミンCも一緒にとろう。「体内でコラーゲンが安定して維持されるために欠かせない」と小山研究員。紫外線によるコラーゲンの損傷の予防にも役立ちそうだ。
また、肌の真皮でコラーゲンの構造を支える働きをするエラスチンを、コラーゲンと一緒にとると美肌効果がアップする。
コラーゲンだけではだめ、良質のたんぱく質も必要
コラーゲンには、体内で作れない必須アミノ酸のトリプトファンが含まれず、たんぱく質として再合成されない。
肌たるみには有効だが、美肌のためには魚や卵など食事でたんぱく質をとろう。