岩盤浴

岩盤浴とは、温められた天然鉱石の上に寝転び、身体を温めることによって健康効果を期待するサウナ形式のお風呂です。お湯がいらない温熱浴で、天然鉱石の温度が約40℃~60℃、湿度が60℃~80℃程度の蒸し暑い室内のなか、全身をじんわりと温めます。

岩盤浴は身体の表面から温めていくサウナと違い、身体の芯からじんわり温めてくれるので、60~90分と、サウナより長い時間滞在することが可能です。大量の発汗作用があり、新陳代謝の活発化によって身体の中に溜まった毒素や老廃物を排出する効果があります。

岩盤浴に使用される天然鉱石は、主に天然石や岩石となります。一般的な岩盤浴施設では温水または電熱によって加熱された天然鉱石の上に横たわり、そこから発生する遠赤外線による輻射熱によって身体の芯からじんわり温め、大量の発汗を促します。

遠赤外線の力でおこなう岩盤浴では、サウナと違って粒子の細かい“サラサラの汗”が出ます。これは“天然の化粧水”と呼ばれるほど保湿効果が見込める、“皮脂腺”から出る汗のこと。

日常生活ではなかなか開きにくい“皮脂腺”から出る汗には、体内にたまった毒素や老廃物を促し、新鮮な皮脂を放出する働きがあるのだとか。お肌の保湿を助けてくれたり、免疫力を補ってくれたりするので、「岩盤浴のあとはお肌の調子がいい」といった嬉しい声も、よく聞こえてきます。

基本的に岩盤浴は、スーパー銭湯やスパに併設されています。施設の受付で「岩盤浴」を利用したい旨を伝えると、岩盤浴専用の服装である作務衣とバスタオル・フェイスタオルを一式レンタルすることが可能です。

岩盤浴は通常、全裸で利用することはありません。岩盤浴の施設を利用するのに指定の服装があり、一般的には作務衣等の専用浴衣が用意されています。作務衣は無料でレンタルしているところがほとんどですが、バスタオル・フェイスタオルは有料の場合があるので注意しましょう。

岩盤浴を利用する際、温められた天然鉱石の上に、岩盤浴用に貸し出されるバスタオルやゴザなどのシートを敷きます。これは岩盤浴による低温やけどの防止と、岩盤浴を清潔に利用するために必ずおこないましょう。

岩盤浴を利用する際、お化粧は落として入るのがマナーです。どのみち大量の汗で化粧は崩れてしまうので、事前にしっかりメイクオフしておきましょう。岩盤浴デートなどでどうしてもお化粧を落としたくない場合、眉毛用ティントやリップティントを使用するのがおすすめです。ティント系メイクはメイクオフをしても色が落ちないので、完全にすっぴんになってしまうのを防げます。

免疫力は、加齢やストレス、栄養不足や睡眠不足など様々な原因によって低下します。風邪を引きやすい、口内炎ができやすい、疲れがなかなかとれないといった症状は免疫力の低下によって起きているかもしれません。

岩盤浴は、汗をかくことで体の中の毒素や老廃物を排出しやすくします。血行改善をすることで内臓の機能を高めることができるため、結果的に免疫力アップが期待できるのです。

健康への第1歩は免疫力を上げることです。病気に負けない強い体づくりのためにも内側から元気になりましょう。

毎日のようにストレスを感じているけど、どのように発散したら良いか分からない」という場合、岩盤浴を試してみると良いでしょう。

激しい運動をする訳でもなく、ただ横になっているだけで気持ち良い汗をかくことができるので気軽にできます。岩盤浴は体の機能改善だけでなく、汗をかいてスッキリすることでリラックス効果が得られます。

ストレスが解消されると体の調子も良くなるので、心の疲労を取るためにも岩盤浴を利用してみましょう。

ホットアイマスクやホットネックピローのように、疲れた部分を手軽に温めてリラックスできるアイテムの人気は高く、次々と新しい商品が登場しています。

温まることは体に良いだけではなく、心の疲れにも良い効果を生むことが知られています。岩盤浴では汗を大量にかくことにより、出た後は爽やかな気分になれます。

遠赤外線で体を温め、マイナスイオンで心のリフレッシュができる岩盤浴は精神安定効果を得るのにも良い方法です。ストレスによって常に心の疲れや不安を抱えている人にもおすすめです。