☆馬油☆

皆さんは「馬油」を耳にしたことはありますか。

「馬油」は「バーユ」「マーユ」と読み、文字通り「馬の油」のことです。

動物性の天然油で昔から貴重な民間薬とされていましたが、今ではドラッグストアでも目にすることが多くなり、簡単に手に入れることができます。

この記事ではスキンケアだけでなくさまざまな用途に使える万能アイテム馬油の効果やオススメ商品をご紹介します!

馬油は「オレイン酸」「リノール酸」「リノレン酸」「パルミチン酸」「パルミトレイン酸」など、効果の高い脂肪酸を多く含んでいます。400年前に中国から伝わり、古くから皮膚治療の民間薬として活用されていました。

馬油は人の皮脂とよく似た性質を持つことから、浸透性に優れ、保湿・保護の効果があり、皮膚の健康維持に適しています。

お肌との相性もよく馴染みやすいので安心して使えます。

また浸透力の高さを利用して、馬油を使ったあとの化粧水などスキンケア商品をより浸透させてくれる効果も期待できるのがポイント。導入液代わりにも使うことができます。

馬油自体はべっとりとした物ですが、肌に塗るとサラっとしたつけ心地です。

これは馬油の強力な浸透力が関係しています。

馬油は人間の皮膚にとても近い性質を持っています。そのため皮膚の隙間に浸透して細胞間に皮脂が満たされている潤った状態と同じ状態になり、水分の蒸発を防いでお肌本来の保湿力を整えます。

また潤いだけでなく外部からの刺激ダメージも防ぐので、バリア機能を高めてくれる効果もあるのです。

火傷や肌荒れなどで傷ついた肌に馬油を塗って油膜を作り、傷口と空気が触れ菌が入らないように防いでくれます。空気を追い出しながら活性酸素が過剰発生するのを防止し、抗酸化作用が働くのです。既に傷口に入り込んでしまったバイ菌も、馬油の油分が取り込んで放さない捕菌効果を発揮します。

このように馬油は、雑菌の繁殖や酸化を抑制し、お肌トラブルを防ぎます。

医薬品が無かった時代、民間療法の中に馬の生肉を湿布のように使っていたという話があります。炎症を起こした部分から発する熱を、馬の肉が取り除いてくれるのです。今でいう湿布の効果ですね!馬油にも、同じく熱を取り除き炎症を抑える効果があります。

日焼け後のヒリヒリしたお肌にも馬油を塗ることで適度な油分を補い、ターンオーバーを早めてお肌の回復を促してくれます。

血行促進効果がある馬油は、ヘアケア・育毛にも効果的です。

さらには抗菌作用もあるため、頭皮の乾燥によるかゆみ・フケの予防、ニオイ対策などにも役立ちます。

筆者もストレスによってできたフケに悩み、馬油にいきつきました。ベタつきを抑えるためシャンプー前に馬油を塗り試したところ、無事フケの発生を抑えることができました!

病院に行くのも億劫な頭皮トラブルも馬油で解決です!

また、非常に高い浸透力で素早く髪の内部を潤し、パーマやカラーリングなどでダメージの多い髪の毛をしっかりと保湿してくれます。オイルの滑りを利用して、頭皮マッサージに活用したり、ヘアパックに利用したりとヘアケア全般で大活躍です。

古くから肌を保護し、肌荒れを防ぐものとして親しまれてきた「馬油」。最近ではその保湿力の高さや肌荒れを防ぐ作用があることから、スキンケアオイルとして人気を集めています。しかし、いざ選ぼうと思うと、定番の「ソンバーユ」をはじめ、クリームタイプや液状タイプなど種類が豊富で、どれがよいのか迷ってしまいますよね。

いかがでしたか?馬油は酸化しやすく多少独特の獣臭さもありますが、顔に髪に全身にと体中のどこにでも使うことができる万能のケアアイテムです。一つあれば赤ちゃんから大人まで使うことができ、保湿だけでなく肌を保護し、すこやかな肌を保つためにも使えるので、自分に合ったお気に入りを常備しておくとよいですね。